メリット
① 工事費用を安く抑えられる
工事範囲が部分的・表面的なので費用は比較的安価におさえられます。
② 工事期間が短い
工事範囲が限定的なので短期間で工事を終えられます。
③ 完成後の住まいをイメージしやすい
新築時の状態に戻すことを主な目的として大幅な間取りの変更や
機能変更を行なわないため購入した物件の姿が大きく変わることは
ありません
デメリット
① 自由な間取り変更が出来ない
表層的な内装の修繕工事や設備機器の取替え工事がメインの為住む人にとって
快適な動線計画や採光、採風などの機能改善は行われません
② 住宅の強度・劣化などの状態確認は行えない
一部分のみの改修となるので住まい全体の強度や配管、柱など住宅内部の
劣化状態をチェックすることは出来ません
築古物件(築20年以上)をリノベーションする場合
メリット
① 自由に設計できる
内装デザインや設備機器交換は勿論、水廻りの位置を変更したり、間取りを
変更したり、自由につくることができます。
② 物件の選択肢が増える
希望するエリアで希望通りの物件を探すのは意外と大変です。
特に、駅近や人気エリアで新しい物件が建つことは稀です。
そのため流通している新築や築浅の物件は少なく、あったとしても高額に・・・
築古物件は利便性の良い人気エリアでも物件数が多く選択肢が広がります。
デメリット
① 工事費用が高くなりがち
フルリノベーションの場合、建物を支える柱・梁などの構造躯体だけの状態
(スケルトン)にして間取りや内装を一から造り替えるため工事は広範囲になり
費用は高額に・・・物件購入費用と工事費用のバランスを取りながら総額の
検討する必要があります。
② 工事期間が長い
解体工事を含めて工事は大規模、広範囲になるため数か月かかります。
物件購入から引渡しまでの間に、現地調査、設計、工事、点検等が
行なわれるので入居するまでに一定の時間がかかります。
③ 解体して初めてわかる想定外!
解体して構造躯体に戻した状態から工事を始めるリノベーション。
購入時には気づかなかった問題が解体したことで発覚することも
あります。
表面から見ると状態がよく見えたのに解体したら柱や配管の劣化が発覚・・
ということがあります。
他にも予定していた水廻りの配置変更が解体後の構造状況によって
難しくなる・・・ということも。
プラン変更や追加の補修費用など想定外に対する備えが必要です。
④ 間取りの変更が出来ない物件もあるのでご注意を!
マンションを購入されリノベーションをご検討されている方は特に
注意が必要かと思います。
マンションの構造には建物を構造壁で支える「壁式構造」と建物を柱で
支える「ラーメン構造」があり壁式構造では室内壁を取り払って間取り
変更が出来ない場合があるので注意が必要です。